2025年8月16日

Gemini の「パーソナライズ」と「一時チャット」とは?

GoogleのGeminiに記憶を活用したパーソナライズ機能が登場。新機能「一時チャット」の使い方やメモリ機能の仕組みも解説します。

山﨑祐太
山﨑祐太
代表取締役
カテゴリ:AIツール
Gemini の「パーソナライズ」と「一時チャット」とは?

2025年8月13日、 Google は Gemini に、ユーザーごとの嗜好や会話履歴を記憶し、パーソナライズされた応答を提供する新機能を追加したことを 公開 しました。

この機能は ChatGPT に搭載されているメモリによるパーソナライズ機能と近しいものであることが想定され、会話履歴を元に自身の嗜好に合わせた回答を得ることができる機能となっていることが予想されます。

また、合わせて「一時チャット(Temporary Chat)」という機能もリリースされており、こちらは会話の履歴を Gemini に記憶されずに利用できるものとなっています。

本記事ではそのような Gemini の新機能であるパーソナライズ機能について解説します。

参考:The Verge – Google's Gemini AI will get more personalized

先日リリースされた、 Gemini DeepThink に関する記事 も公開しています。よろしければ合わせてご覧ください。

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Gemini のパーソナライズ機能とは

Google IO で発表されたこのパーソナライズ機能ですが、これは Gemini のビジョン に基づく機能提供であると明言されています。

この仕組みがあることで、自身の好みの施策・戦略についての情報を Gemini が理解して、今後別の問題について質問したときに自身がとりがちな手法から考えてくれるなどのパーソナライズが可能になります。

またこの機能は8月13日のリリース時点から全員に提供されるのではなく、同日から数週間かけて提供するとされています。

パーソナライズを実現するメモリ(記憶)の仕組み

Gemini のメモリ機能自体は、 2024年11月にリリース されています。

ChatGPT などにも同様の機能が搭載されており、過去の会話履歴の情報を圧縮して保持しながら、必要に応じてその記憶から必要な情報を取得して、コンテキストに加えるという仕組みが採用されています。

Gemini の詳しい技術的な仕組みが公開されているわけではないため、今回は一般的なメモリ機能によるパーソナライズの仕組みについて解説します。

メモリ(記憶)の作成

まずは会話履歴を参照しながら、ユーザーの嗜好に合わせたプロパティを正規化しながら埋めていきます。

ざっくりとした粒度ですが、以下のようなデータを保持します。

  • 口調:簡潔
  • 業種:IT企業
  • 職種:ソフトウェアエンジニア
  • 性別:男性
  • 興味のあるスポーツ:野球、サッカー、バスケットボール

会話時の引用

Gemini と新しい質問をするときに、過去に覚えた内容を検索して取り出し、答えを作成するためのコンテキストに組み込みます。

この検索の部分は一般的なRAGなどと同様の検索の仕組みが導入されていることが想定されます。

今後、 Gemini が回答したとき、画面に「Previous chats(過去の会話)」と表示されていれば、それが利用された証拠となります。

パーソナライズ設定をOFFにする方法

Gemini の新しいパーソナライズ機能は、デフォルトでONになっており、自身の嗜好が記憶されるようになっています。

しかし、このパーソナライズ設定はOFFにできる設定機能が新たに追加されており、「Gemini アプリ アクティビティ」を「オフにする」ことで、パーソナライズのために過去の会話履歴が利用されないようになります。

Geminiのアクティビティ設定画面
Geminiのアクティビティ設定画面

Gemini 一時チャット(Temporary Chat)とは

8月13日のリリースに合わせて一時チャット(Temporary Chat)機能が公開されました。

この機能を用いることで、パーソナライズには利用されない会話をすることが可能となっています。

一時チャットの機能は記憶されない仕様になっているため、一時的にプライベートな質問をするときや、普段と違う業務を一時的に対応するケースなどに利用できます。

一時チャットにおける会話履歴は、最近のチャットや Gemini アプリのアクティビティには表示されません。また、 Gemini エクスペリエンスのカスタマイズやGoogle AIモデルのトレーニングにも使用されないことが明言されています。最大72時間保持されたのちに、会話履歴は破棄される仕様となっています。

こちらの機能も8月13日から段階的にリリースされ、数週間をかけて全てのユーザーに提供される予定となっています。

https://blog.google/products/gemini/temporary-chats-privacy-controls/ より
https://blog.google/products/gemini/temporary-chats-privacy-controls/ より

まとめ

今回リリースされた Gemini のパーソナライズ機能と一時チャット機能は、生成AIのユーザー体験を大きく前進させるものです。

ユーザーごとの嗜好を記憶し、過去の対話を踏まえて回答が得られる仕組みは、AIとの会話をより自然で効率的なものに変える可能性を秘めています。

一方で、記憶されたくない情報をあえて一時チャットでやりとりすることで、プライバシーを守りながらAIを活用する選択肢も提供されました。

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