2026年6月8日
Airtableとは?AI業務アプリ作成機能「Omni」を実際に使ってみた
Airtableの料金や基本機能を解説しながら、AI機能「Omni」を使って業務アプリを作成してみました。日本語対応や実際の使い勝手についても検証します。

Airtableとは?
Airtableは、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くAirtable,Inc. が開発・運営・提供するスプレッドシートの簡単さとデータベースの機能を兼ね備えたノーコードツールです。
表やリストなどを活用してデータやタスクの管理ができるため、Office製品のExcelのような運用ができます。
GitHubやGmailなどの外部ツールとの連携が可能で、企業内でアプリケーションやチームを作る際に活用されます。
またプログラミングの知識が不要で、ドラッグ&ドロップの操作やテンプレートを使用して簡単にデータベースを構築できるのが特徴です。
当記事では、私がAirtableの無料トライアルで利用できる範囲を実際に検証したうえで、Airtableの機能・運用方法について解説します。
※なお、当記事の内容は無料トライアル環境での検証結果に基づいています。プランによって利用できる機能は異なる場合があります。
今回は特に、AirtableのAI機能「Omni」を使い、自然言語から業務アプリをどこまで自動生成できるのかを検証しました。実際にマーケティング管理アプリや請求書管理アプリを作成しながら、その使い勝手や生成精度をレビューし解説していきます。
Airtableの公式ページはこちらよりご覧ください。
料金プラン
この記事の執筆時点(2026/06/06)のプラン別提供状況です。

詳細は変更される可能性があるので公式サイトの料金体系のページをご覧ください。
・URL :https://airtable.com/pricing
Airtableを実際に使用し、アプリを生成してみる
Airtableの公式ページより、 Get started for free(無料で始めよう)とクリックすると、Work emailにて新規登録 / ログインの画面に飛びます。
新規登録を済ませ、full nameとPasswordの入力を済ませると、「Omni」というAirtableに内蔵された専用のAIから以下の質問をされます。
「First, where do you work?」(会社の名前)
「What industry is your company in?」(業種)
「Which team are you on?」(どのチームに所属していますか)
「Which AI tools do you currently use?」(どのAIを使用していますか)
以上の質問に回答すると、結果を参照して、Omniが最初に作るアプリやベースのたたき台を提案してくれます。
上から順に、「Digeon」「Marketing」「Marketing」と回答してみると、以下の様な提案を自動でしてくれました。


なお、この時点では英語中心のUIとなっており、日本語での利用は難しそうな印象を受けました。

提案を日本語訳すると、「マーケティング施策の成果を分析し、どの取り組みが事業成長につながっているのかを把握するためのシステムを構築したい。キャンペーンや流入チャネルごとの成果を可視化し、コンバージョン率やROIをひとまとめで管理・分析できる仕組みが必要だ」となります。
そのうえでこの入力欄の「Build it」をクリックしてみると、トライアル利用に関する案内が表示されました。
最初は有料プランへのアップグレードを求められたように見えましたが、その後処理が進み、以下のようなマーケティング向けの「Campaign Tracker」が自動生成されました。
提案されたアプリの自動生成


画面右上に「Trial: 14days left」と書かれていることから、自動で無料トライアルに加入したのでしょう。
実際に生成されたページを見ると、キャンペーンを管理する「Campaigns」、配信チャネルを管理する「Channels」、キャンペーン登録フォーム、成果分析ダッシュボードが含まれていました。

キャンペーンデータを確認すると、キャンペーン名や実施期間だけでなく、予算・インプレッション数・クリック数・コンバージョン数などの項目も用意されていました。
このことから、マーケティング施策の成果分析まで想定した構成になっていることが分かります。

インターフェイスを確認すると、「Campaign Planning」と「Performance Tracking」という項目が用意されていました。
単にデータを保存するだけではなく、「施策を計画する人」と「成果を分析する人」を想定して画面が構成されていると考えられます。
実際に触ってみると、Omniはデータベースを作るというより、業務アプリを設計している印象を受けました。

フォームはこのようになっていました。
マーケティング担当者が情報を入力し、その内容を管理者が確認するような運用を想定しているのかもしれません。このことから、Omniはデータ管理だけでなく、実際の業務フローまで考慮してアプリを構築していると思われます。
日本語でアプリを生成してみる
また、入力欄に日本語で「請求書管理のアプリを作ってほしい」と指示を出してみても以下の通り日本語で対応してくれました。


そして、完成したデータベースがこちらです。
Invoiceのシート。請求書番号や金額、支払期限、承認状況などが登録されていました。請求書ごとのステータス管理を行うことを想定した構成になっています。

Approversのシート。Omniは請求書データだけでなく、承認者を別テーブルとして管理していました。

インターフェイスには、「請求書管理」「承認待ち請求書一覧」「ダッシュボード」が用意されていました。

フォームも自動生成されていました。タイトルは「Invoice Submission Form」と英語表記ですが、説明文やセクション名には日本語が使用されています。

当初は「Airtableは英語中心のサービスだから、日本語でアプリを作るのは難しいかもしれない」と思っていました。しかし実際に検証を進めると、フォームやインターフェイスには日本語が反映されており、想像していたよりも日本語への対応度は高い印象を受けました。
「金額と日付」「承認者・ファイル」など、入力内容が分かりやすく整理されており、実際の業務で利用することを前提とした設計になっていました。
Campaign TrackerではKPIや成果分析を重視した構成が採用されていました。
一方で請求書管理アプリでは、承認者管理や承認待ち一覧など、経理業務に必要な承認フローが組み込まれていました。
このことから単純にデータベースを生成しているのではなく、入力した業務内容に応じて設計そのものを変更していたと分かります。
ここまで一切コーディングをしておらず、Omniに設計案を入力しただけで多機能なページを作ってくれました。
このように、プログラミングとデータベース設計の知識がなくても日本語や英語で指示を出すだけで業務アプリのひな型を生成できる点はAirtableの大きな魅力です。
Airtableの応用方法の考察
今回の検証では、マーケティング向けのCampaign Trackerと請求書管理アプリを生成してみました。
実際に触ってみた印象としては、Omniは単純にデータベースを作るAIではなく、業務内容から必要なデータ構造や運用フローを推測しながらアプリを設計しているように感じました。
そのため、今回試したマーケティング管理や請求書管理だけでなく、営業部門や顧客管理、人事部門の勤怠管理や採用管理、さらには売上管理や経理などにも応用できます。
また、会社向けだけでなく、個人の案件管理やTODOリスト、学習記録やカレンダーなどの用途にも活用できるでしょう。
今回の検証では、Campaign Trackerでは成果分析を重視した構成が採用されており、請求書管理アプリでは承認フローが組み込まれていました。このことから、Omniは入力された内容に応じて管理項目や画面構成そのものを変化させていることが分かります。
当初は英語中心のサービスという印象を受けていましたが、実際にはインターフェイスやフォームに日本語が反映される場面もありました。
少なくとも今回触った範囲では、「表を作るツール」というより、「業務アプリを設計するツール」と表現した方が近い印象を受けました。
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