2026年1月14日

Anthropic Coworkとは?新規機能リリースで実現する「協働AI」

Anthropicが公開した『Cowork(Research Preview)』について、Claude Desktopでの提供形態(Claude Max/macOS)、フォルダ共有を前提とした作業型の強み、想定ユースケース、チャット型生成AIとの使い分けと注意点を整理します。

山﨑祐太
山﨑祐太
代表取締役
Anthropic Coworkとは?新規機能リリースで実現する「協働AI」

Anthropic Coworkの概要

概要

Coworkは、AnthropicがClaude Desktop向けに発表した機能で、単発のチャット回答というより「タスクを渡したら、計画して実行し、成果物(ファイル)まで作る」方向に寄せた使い方ができます。

公式ブログでは、Claude Codeで培った“エージェント的な実行”(計画→実行→進捗共有)を、コーディング以外の仕事にも広げる位置づけとして紹介されています。

特徴を整理すると、主に以下の通りです。

  • フォルダやコネクタなど、明示的に許可した範囲の情報にアクセスして作業する
  • 会話の往復より、作業の段取りと実行が中心
  • タスクをキューに積み、並列に進められる(「同僚にメッセージを投げて進めてもらう」感覚に近い)
Claude Cowork の紹介ページ
Claude Cowork の紹介ページ

Coworkが利用できるプランは?

発表時点では、Coworkは「Research Preview」として提供されており、まずは Claude Max の加入者が対象です。

公式ブログおよびITmediaでは、macOS版のClaude Desktopアプリから利用開始でき、他プランは将来的な提供を想定していることが記載されています。

なお、対象プランや条件は変更される可能性があるため、導入前に公式情報を確認するのが安全です。

Coworkはデスクトップアプリだけ?Windowsでも利用できる?

現状は「macOSアプリでのResearch Preview」として提供されています。

一方で、公式ブログでは今後の改善としてWindows対応やクロスデバイス同期に言及しており、現時点では「macOSで試す」が前提、将来的にWindowsへ拡大する可能性がある、という状況です。

Coworkについては、以下のYouTube動画でも紹介されています。

Claude Codeとの関係(なぜ非エンジニア向けに再設計されたのか)

Coworkは、Claude Codeで培われた「AIが手順に沿って連続作業を進める」というエージェント的な発想を、非エンジニアでも使える形に“翻訳”した位置づけです。Claude Codeが主に開発者の作業環境(ターミナル/IDE、リポジトリ、コマンド実行、ログ確認など)を前提にしているのに対し、Coworkは対象を「日常業務のファイルや資料」に置き換え、操作体験をシンプルに寄せています。

非エンジニア向けに再設計された背景は、大きく3点で整理できます。

導入障壁を下げるため(概念とUIの置き換え)

Claude Codeは、環境構築・依存関係・コマンドなど、一定の技術的前提が求められます。Coworkではそこを、デスクトップアプリ上の会話UIと、ファイル中心の操作(探す/まとめる/整える/下書きを作る)に置き換えることで、職種を問わず業務に入りやすい設計にしています。

安全性とガバナンスを分かりやすくするため(権限モデルの明確化)

非エンジニアにとっての最大の不安は「AIにどこまで触らせてよいか分からない」ことです。Coworkは、作業対象をフォルダなどの範囲で明確に区切れる設計に寄せることで、社内展開時の説明責任や運用ルール(触ってよい場所/よくない場所)を作りやすくしています。

ただし、ファイルの更新や整理を伴う以上、指示が曖昧だと意図しない変更が起こり得る点は、運用設計(レビュー手順、段階実行、権限の最小化)とセットで扱う必要があります。

価値の中心が「コーディング以外」にも広がったため(実務への横展開)

エージェント技術の価値は、コード生成だけでなく、調査→要約→構成→ドラフト→整形といった“手順のある知的労働”全般にあります。Coworkはその価値を、マーケ、営業企画、バックオフィス、情シスなどの実務に展開するために、開発者向け要素を削ぎ落として再設計された、と捉えるのが自然です。

コンテンツとしては、「同じエージェント的な実行力を、開発(Claude Code)から業務ファイル(Cowork)へ横展開した」こと、そして「非エンジニアが安全に使えるように入口と権限設計を最適化した」ことを軸に説明すると、読者の理解と納得が取りやすくなります。

Claude Code については以下の記事に記載してますので、よろしければこちらの記事もご覧ください。

Coworkができること

Coworkの価値は、Claudeに「作業対象のフォルダ」を渡したうえで、読む・編集する・新規作成する、といった一連の作業を進められる点にあります。

チャットのように回答を読むだけで終わらず、整理されたフォルダ構成や下書きドキュメントなど、次の工程にそのまま渡せる成果物が残るのが特徴です。

具体的なユースケースは、概ね次の3系統に分けて考えるとイメージしやすいです。

  • ファイル整理(ローカル環境の整頓): 例えばダウンロードフォルダを仕分けし、ファイル名のリネームやフォルダ移動まで行う、といった使い方が紹介されています
  • ドキュメント作成(下書きの自動生成→整形): 断片的なメモを集めてレポートの初稿を作る、といった「0→1」を早める用途が挙げられています
  • 表計算/一覧化(スクリーンショットやメモの構造化): スクリーンショットの束から経費一覧のスプレッドシートを作る、といった“読み取り→集計→ファイル化”の例も示されています

実務で使うときは、依頼のしかたを少し工夫すると成果物の品質が安定します。例えば「対象フォルダ」「出力形式(Markdown/スプレッドシートなど)」「命名規則」「やってよい操作(移動はOK、削除は禁止など)」を最初に明示しておくと、手戻りが減ります。

既存の生成AI活用(チャット/エージェント)との違い

ここまでの内容を踏まえると、Coworkは「チャットで回答を得る」よりも「実作業を進めて成果物を残す」ことに重心がある、と捉えるのが分かりやすいです。

たとえば、チャット型の生成AIは“その場での説明や提案”が強みですが、Coworkはフォルダへのアクセスを前提に、読み取り・編集・新規作成まで連続して進められる点が特徴です。

違いを整理すると、主に以下の観点が判断軸になります。

  • コンテキストの渡し方: チャットは「必要な情報を都度入力/アップロードする」前提になりがちですが、Coworkは「このフォルダを見て進めてください」と作業場所を伝えられます。
  • アウトプットの形: チャットは回答テキストが中心です。一方Coworkは、整理されたフォルダ構成やドキュメント、表計算など、次の工程に渡しやすい成果物を作る用途に向いています。
  • 作業の進め方: チャットは「質問→回答→追加質問」の往復になりやすいのに対し、Coworkはタスクをキューに積み、並列に処理していく設計です。
  • 権限と操作: Coworkはローカルファイルを扱えるため、整理や編集といった“手が動く”作業ができます。その分、移動・削除などの操作をどこまで許可するか、最初に決めておくことが重要です。

このため、使い分けの目安としては次のように考えるのが実務的です。

  • まずは論点整理やアイデア出し、文章の言い回し相談など「会話中心」のタスクは、通常のチャットが向いています。
  • ある程度材料が揃っていて、ファイル整理・下書き作成・一覧化など「作業中心」のタスクは、Coworkが向いています。

まとめ

Coworkは、生成AIを「会話相手」から「作業を進める同僚」に近づけるアプローチで、フォルダへのアクセスを前提に成果物まで作り切る点が特徴です。

特に、散らかったファイルの整理や、メモからの文書下書き作成、スクリーンショット等の情報を一覧化するといった“手が動く”仕事で効果が出やすいと考えられます。

一方で、ローカルファイルを扱える分、権限設計と依頼の出し方が品質と安全性を左右します。

まずは小さなフォルダで試し、削除などの操作を禁止する方針を明示し、出力形式や命名規則まで含めて依頼する運用が現実的です。

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