2025年12月12日
GPT - 5.2がリリース 進化点と実際の使用感を徹底解説
2025年12月12日にOpenAIよりGPTの新モデルであるGPT5.2がリリースされました。この記事ではGPT5.2が前モデルのGPT5.1から何が変わったのかについて徹底解説します。


GPT5.2はビジネスシーンにおいて非常に有効活用できるようなアップデートが施されたモデルです。知能労働に取り組む性能評価(GDPval)において大幅な向上が得られたとOpenAIから発表されました。
この記事ではGPT5.2の進化したポイントとプラン別提供状況からAPIの提供状況までを徹底解説していきます。
GPT-5.2の進化したポイント
長文処理能力が大幅進化
GPT5.2では最大で256kもの量のトークンを処理することができます。このトークン量とはAIが一度に読み込んで記憶しておくことのできる情報量を指しています。256kという膨大なトークン量は文字数にして日本語で35万文字〜45万文字に相当し、一般的なビジネス書3〜4冊分ほどの量になると言われています。
長文を入力した際の性能評価では写真からもわかるようにGPT-5.1からかなり性能向上していることがわかります。

実務で使える成果物を生成するほどの能力に
GPT5.2ではGDPvalというベンチマークにおいて、大幅に性能向上したことが発表されました。

このGDPvalというのは「AIが実際の仕事(知識業務)を、どのくらい正確に、そして専門家レベルでこなせるか」を測るためにOpenAIが導入したベンチマーク(評価指標)です。詳しくはこちらをご覧ください。
この指標を見て、ようやく現場で信頼して使えるほどの性能になってきたのかと考えたので、実際にエクセルの資料を作らせてみました。
使用したモデルはGPT - 5.2 Thinkingです。
※このような資料作成にはGPT - 5.2Thinking, Proを使用してください。
使用したプロンプト
人員計画モデルを作成してください。
ヘッドカウント、採用計画、離職率、予算への影響を含め、エンジニアリング、マーケティング、法務、営業部門を対象とします。得られた結果
ChatGPTからエクセルファイルのダウンロードリンクが出力され、開いてみると画像のような成果物が得られていました。"01_前提"のページと"02_採用計画"に必要な情報を入力するとそれらを用いて構築されていた数式が正常に動作し、簡単に人員計画モデルを作成することができました。上記のプロンプトを一度だけ実行してこの結果が得られたのは非常に驚きです。

回答の信頼性が向上
生成AIには時に嘘をつくことがあります。これをハルシネーションと呼びます。
GPT-5.2Thinkingでは以前のモデルであるGPT-5.1Thinkingと比較して、ハルシネーションの発生が相対的に38%少なくなったとされています。

GPT5.2では長文処理能力の強化やハルシネーションの低下というアップデートなどがされました。ビジネスシーンにおける契約書などの長文を読み込ませておいて、AIに質問をすれば些細な疑問が解決することが期待されます。
注意点:これまでと同様、GPT‑5.2 Thinking ハルシネーションを起こすことはあり得ます。重要な用途では、必ず回答を確認することを心がけてください。
プラン別提供状況
ChatGPTにおいては、有料プランに入っている全ユーザーに提供が開始されています。
ChatGPTではGPT-5.2 Instant、Thinking、Proの3つのモデルとそれらを自動で選んでくれるAutoが提供されています。
GPT‑5.2 Instant は、日常生活や日々の仕事、勉強といったシーンにおいて高速に実行できて頼れるモデルとなっています。このモデルでは、情報収集、手順の説明、技術文書の作成、翻訳といった分野で改善が施されています。
GPT‑5.1 Instant で導入された温かみのある文章生成能力はそのままに、重要な情報を先に示し、よりわかりやすい説明がされるようになっています。
GPT‑5.2 Thinking は、より高度なことのために設計されたモデルです。
特に、コーディングや長文ドキュメントの要約、アップロードしたファイルに関する質問への回答、数学やロジックの段階的な説明、計画や意思決定を分かりやすく丁寧な説明をする力が向上しています。
GPT‑5.2 Pro は、高品質な回答が求められる難しい質問に適した、OpenAI社の中で最も高度かつ信頼性の高いモデルです。
重大なエラーの減少や、プログラミングなどの複雑な領域における性能向上が施されています。
APIの提供状況とその価格
GPT - 5.2は2025年12月11日より提供が開始されています。
GPT - 5.2のAPIの100万トークンあたりの価格は以下の表の通りです。(OpenAIの公式リリース情報より抜粋)
モデル | 入力 | キャッシュされた入力 | 出力 |
|---|---|---|---|
gpt-5.2 / | $1.75 | $0.175 | $14 |
gpt-5.2-pro | $21 | - | $168 |
gpt-5.1 / | $1.25 | $0.125 | $10 |
gpt-5-pro | $15 | - | $120 |
ChatGPTでのモデル名とAPIでのモデル名の対応表は以下の通りです。
ChatGPTでのモデル名 | APIでのモデル名 |
ChatGPT‑5.2Instant | GPT‑5.2-chat-latest |
ChatGPT‑5.2 Thinking | GPT‑5.2 |
ChatGPT‑5.2 Pro | GPT‑5.2 Pro |
GPT-5.2から垣間見る、仕事とAIの未来
GPT-5.2で見られた指標の飛躍的な進歩は、資料作成などのオフィスワークにおける雑務を、AIへスムーズに一任できる時代の到来を予感させます。 単純作業がAIによって自動化されれば、私たち人間は、より創造的かつ主観的な判断が求められる業務に時間を割くことができるようになります。このようにAIがオフィスワーカーを補完することで、企業の成長、ひいてはマクロな視点での経済成長にも寄与するはずです。
「AIに仕事を奪われる」という懸念の声もありますが、AIと協働することで、少人数でも圧倒的な質と量の成果を生み出し、社会へ大きく貢献できるようになるでしょう。今のうちからAIツールの導入と活用ノウハウを蓄積しておくことは、企業の未来にとって極めて重要です。
弊社では「息をするようにAIを使える社会をつくる」をミッションに掲げ、生成AI導入のファーストステップとして『ENSOU AI』を提供しています。無料トライアルも可能ですので、ご興味のある方はぜひ下記リンクからお申し込みください。
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ENSOU AI(旧:ENSOUチャットボット) GPT - 5.2対応へ
弊社のENSOU AIでも、GPT-5.2のメリットをいち早くお届けできるよう、順次対応を進めていきます。
GPT-5.2への対応が完了次第、ご契約中の企業向けに段階的に提供を開始します。
最新モデルを活用し、応答速度と精度の両立により業務プロセス最適化を支援します。
まとめ
GPT-5.2の登場により、ビジネスにおけるAI活用はますます重要になってくると感じました。
特筆すべきは、日本語で約40万文字に及ぶ長文処理能力と、専門家レベルの実務をこなす能力(GDPval)の向上です。資料作成やデータ分析といった日常業務の負担の軽減につながると期待できます。また、ハルシネーションの抑制により、ある程度安心して業務を任せられる範囲も広がりました。
「AIに仕事を奪われる」のではなく「AIを使いこなし、成果を最大化する」。
これからの時代に求められるのはこのようなマインドセットだと考えています。 弊社が手掛ける「ENSOU AI」では導入コストを抑えつつ、お客様のビジネス環境へ取り入れることが可能です。
この機会にぜひ無料トライアルを活用していただき、貴社の業務変革にお役立てください。
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