Claude-Sonnet 4.5 リリース - 何が変わった? アップデート内容を徹底解説


米Anthropic社は2025年9月30日にClaude Sonnet 4.5を公式リリースしました。現状最高性能のコーディング能力を有していると発表しています。新機能や改善点など最新情報をピックアップしてまとめました。
コーディング能力が世界最高に
Anthropicの公開ベンチマーク指標に基づく評価では、Claude Sonnet 4.5はコーディング分野で最高スコアを示しています。
公式サイトでは、世界最高のコーディングモデルであるとAnthropic社は発表しました。
Anthropicの公式指標では、Claude 4ファミリーやOpenAI社のGPT-5、さらにGoogle社のGemini2.5Proとの比較がされていました。この比較において、どのLLM(言語モデル)よりも高いパフォーマンスを示していることが分かります。
こちらのClaude Sonnet 4.5はすでに提供が開始されており、現時点の公式案内では無料プランでも試用可能とされていますが、利用上限や地域提供状況は随時更新されるため、最新の料金プランは公式ページをご確認ください。

コーディング以外の面でも、素晴らしい性能をClaude Sonnet 4.5は発揮しています。※Anthropicの公開ベンチマークに基づく金融や、法律、薬学、そしてSTEM分野においてAnthropic社のどのモデルよりも高い性能を示しました。これはOpus4.1をも凌ぐ性能です。
この結果から、より複雑なことに対して、推論能力が他のモデルよりも優れているのではないのかと推測できます。
コーディングにおいては、Claude Codeはターミナル内で動作し、高速にアイデアをコードに変換するのに役立つツールとして多くのユーザーに使われています。
Claude Codeを用いると、マージンコンフリクトを解決するような面倒なタスクを自動化したり、より簡単にデバッグと問題の修正をしたりできます。今回の発表では、このClaude Codeに新しく、多くのユーザーが待ち望んだチェックポイント機能が搭載されると述べられていました。
これにより、進捗状況を保存したり、簡単に以前の状態に戻したりすることができるようになりました。
具体的なチェックポイントに関する情報につきましては公式ドキュメントをご覧ください。
ファイル生成機能が統合
Claudeのウェブサイトとチャットアプリ上で、チャットのやりとりの中から直接ファイルを生成できる機能が新しく統合されました。具体的にはスプレッドシートやスライド、そしてドキュメントに至るまで会話の中で直接生成できるようになります。
必要な内容を指示し、関連するデータをアップロードすることによって、すぐに使える完成度の高いファイルが生成されるようになります。
例えば、財務データのようなものをcsv形式でClaudeに与え、簡単なグラフを生成させるようなことができます。
ファイル操作ができることによって、これまで以上に生成AIの活用の幅が広がることになりそうです。

開発者向けに新たなSDKを配布
Claude Agent SDKは、AIエージェントを構築するための開発キットです。
エージェントとは、指示を理解し、自律的に計画を立て、外部ツールやサブエージェントを連携させながらタスクを遂行する仕組みを持つAI のことです。
公式発表によると、このSDKを使うと、長時間のタスクに対応できるメモリ管理、ユーザーの許可とエージェントの自律性を両立させる権限システム、複数のサブエージェントを協調させて共通の目標を達成するための仕組みを利用できるとのことです。
また、ファイル操作、コードの実行、ウェブ検索等のツールに加え、MCP(Model Context Protocol)で外部連携やインプロセスMCPサーバー(SDK内で動くツール)も作ることができるようです。
さらに、コード生成やテスト自動化といった開発用途に限らず、情報収集、データ処理、ワークフロー自動化など幅広いタスクに対応したエージェントを構築することが可能です。
Claude Agent SDK は、エージェントを一から設計するのではなく、すでに整備された基盤を活用して開発できるのが特徴です。
これにより、複雑な仕組みを自分で作らなくても、独自のエージェントをより短時間で立ち上げることが可能です。
Claude Agent SDKに関する詳細につきましてはこちらの公式ドキュメントをご覧ください。
安全性が大幅向上
公式ドキュメントでは次のような文言が書かれていました。
「必要以上に迎合したり、事実と異なることを言ったり、支配的になろうとしたり、根拠のない妄想を広げたりすることが、これまでよりずっと少なくなりました。」※原文は英語のため、日本語に翻訳した過程で多少言葉遣いが異なる場合があります。
つまり、AI がより指示を守ってくれるようになったということです。
以下のグラフはAIが人の意図しない行動をどれだけ取るかを示したものです。つまり、スコアが高ければ高いほど、私たちの想定外の行動や言動を取ることになります。

先ほど述べたように、今回発表されたClaudeSonnet4.5ではこれまでのClaude 4ファミリーと比べて、飛躍的に進歩したと言えるでしょう。
私たちの意図したこと、つまりしてほしいことをClaude Sonnet 4.5が成し遂げてくれるので私たちにとってより使いやすいAIとなるのではないのでしょうか。
まとめ
今回発表された Claude Sonnet 4.5 は、これまでのモデルを大きく上回る性能・速度・実用性を備え、ユーザー体験を一段と向上させるアップデートになる可能性があります。
特にコーディング性能や信頼性・安全性という点では、現存する言語モデルの中でも、最高レベルの評価を受けており、使い勝手の良い言語モデルとして重宝されるかもしれません。
総じて、今回のClaude Sonnet 4.5 の発表は「性能の向上」「Claude Agent SDKの配布」「安全性と信頼性の向上」という3つのポイントがあり、目を見張るような派手な機能は発表されませんでしたが、着実に進化したモデルが出てきたと考えます。
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